犬の分離不安とは?ペットカメラは効果があるのか!

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愛犬と離れた際に不安が感じ取れる行動をしている場合、分離不安を起こしている可能性があります。

破壊行動や自傷行動の場合のような目で見て確認できるものから、飼い主の留守番時に激しく鳴いて近所の方から聞く事もあるかもしれません。

そんなの時に役に立つのが『ペットカメラ』になります。

結論的には、ペットカメラは分離不安に悩む飼い主にとって有益なツールにはなるでしょう。しかし、ペットカメラを設置したからといって愛犬の不安を取り除けれるわけではありません。

では、なぜペットカメラが有益なツールになるのか。また。どういった場合にはペットカメラによって不安が取り除けれる、取り除けれないとわかるのかを説明します。

犬の分離不安はどうやって治す?分離不安とは?

まず、分離不安とは何かということを説明しますね。

分離不安とは分離不安症候群(Separation Anxiety Disorder)のことを指します。

犬が主となる飼い主や同居動物から離れることに強いストレスを感じ、それに伴ってさまざまな行動異常を示す状態を指します。これは犬の心理的な問題であり、特に一人暮らしの飼い主との絆が強い場合や、犬が過去に何らかのトラウマを経験した場合に発生しやすいとされています。

また、飼い主から愛着行動を拒否されることが多い犬は、分離に対するストレス反応がエスカレートする一因となる可能性があることも分かっており、どの中でも神経症の犬は分離状況をストレスと感じやすいようです(András Kosztolányi,Wohlfarth Rainer,ベッティーナ・ムッチラーウルリケ・ハルスバンド,Ádám Miklósi,2023)

行動学の研究では、これらの行動は犬が飼い主との絆を維持しようとする一種のコミュニケーションの手段であるとされています。分離不安の犬は、飼い主との別れに対して非常に強い感情を抱き、それによって異常行動が引き起こされると考えられています(Bain, 2001; King et al., 2000)

分離不安の行動とは

どういった行動をしたら愛犬が分離不安を起こしていると判断するのかを説明します。

前提として、飼い主がいない状況で起こる行動であるということです。

分離不安の判断は飼い主がいない状況であるかどうかということになります。

犬が留守番中に過度に吠える・破壊行動をとる・排泄を失敗する・過度に興奮攻撃的な行動をとる等があげられます。

飼い主といるときは見られない行動が、留守番となると不安からでる行動を指します。

分離不安にペットカメラは効果がるのか?

ペットカメラは分離不安を治すにあたって効果があるのかを見ていきます。

既に持っている人も、検討している人も両者の方がいると思うのでまずは、ペットカメラについて説明をします。

ペットカメラの主な機能とは?

ペットカメラは、さまざまな状況でペット飼い主にとって便利なツールとなります。

  1. ペットの様子をリアルタイムで確認: 仕事や外出中に、ペットの様子をリアルタイムで確認することができます。ペットが安心して過ごしているかどうかを把握し、気になる行動や状態をチェックするのに役立ちます。
  2. ペットの行動監視: ペットカメラは動画録画機能を備えており、ペットの行動や面白い瞬間を録画できます。これにより、飼い主はペットの活発な様子や特定の習慣を把握できます。
  3. ペットとのコミュニケーション: 一部のペットカメラには音声通話機能が組み込まれており、飼い主が外出先からペットとコミュニケーションをとることができます。ペットに声をかけたり、安心させるために利用されます。
  4. ペットの安全確認: ペットカメラは防犯カメラとしても機能し、家に侵入者がいないかどうかや、ペットが安全であるかを確認するのに役立ちます。
  5. ペットトレーニングの補助: ペットカメラを使ってペットのトレーニングをサポートすることがあります。特定の行動やコマンドに対する反応を確認し、トレーニングの進捗をモニタリングすることができます。
  6. 健康状態のチェック: ペットが特定の健康上の問題を抱えている場合、ペットカメラを使用してその症状や様子を確認し、早期に気づくことができます。これにより、迅速な対応や獣医師への相談が可能です。

以上がペットカメラの特徴になります。

リアルタイムで愛犬の様子を確認できるので分離不安に気づいていない飼い主がペットカメラを設置したことによって気づけた!といった声もあるので予兆がある場合では設置することをおすすめします。

分離不安がどの程度発症しているのか、どのタイミングでその行動が起こるのかも確認ができるので、トレーニングにも役立ちます。

ペットカメラの種類によっては、録画機能もついているのでリアルタイムで見れない人も、録画によって確認もできます。

音声通話機能が搭載されているカメラも多く、飼い主の声、愛犬の鳴き声も確認することが出来るので反応の強さを把握することに役立ちます。

しかし、飼い主の声に関しては、不安が勝り声に反応しないことや、反対に不安を煽ることもあるので注意が必要です。

さらに一部のペットカメラには、トリートディスペンサーというものが組み込まれており、カメラから食べ物が飛び出すというものまであります。

こちらに関しては望ましいタイミングで食べ物を呈示出来れば効果がある可能性が高いですが、ただ見たタイミングで食べ物を与えてしまっていると、望ましくない行動に対してあげていることにも繋がるので扱いには注意があります。例えば激しく吠えた後だと知らずに食べ物をあげてしまっている等です。

一部始終見たうえで、タイミングよく食べ物を呈示することが出来れば、その望ましい行動を形成できるので、上手く利用できればいい機能ともいえます。

分離不安への使い方

犬の行動に対してアプローチする際には、いつ起きているのか、行動の頻度や強さを把握することが大切です。

ペットカメラの機能を使って愛犬の不安を取り除けるかという面では、音声機能やそれに併用してトリートディスペンサー機能でアプローチが出来るケースもあるかもしれません。

しかし、先ほど述べたようにほとんどの場合は効果がないか、不安を煽る可能性があります。

ペットカメラは愛犬の状態を知るためにはとても役立つアイテムといえます。

どの場合には分離不安の行動がでるのか。

どれぐらいの留守番で分離不安の行動がでるのか。

そもそも分離不安なのか。

そういった面でトレーニングの進行具合や留守番中の愛犬を把握できるので留守番が多いご家庭には設置する価値はあるアイテムだと思います。

ではどのように分離不安にアプローチをするのかを簡潔に紹介します。

分離不安へのアプローチ方法

犬の分離不安にアプローチする際には、行動学的な手法が効果的です。以下に、行動学的アプローチの一般的な手順と具体的な方法を示します。

行動学的アプローチの一般的な手順:

  1. 詳細な観察: 犬の行動や分離時の反応を詳細に観察し、トリガーとなる要因を特定します。
  2. ゆっくりした慣れ: 犬を分離から少しずつ慣れさせるトレーニングを行います。分離の時間を徐々に延ばし、犬がストレスを感じないように慣れさせます。
  3. 帰宅の無視: 帰宅時に犬に過度な注目をせず、静かに振る舞うようにします。これにより、帰宅が犬にとっての刺激となりにくくなります。
  4. リラックスを促進: 犬がリラックスした状態で分離するために、おもちゃや愛着のあるアイテムを提供し、ポジティブな環境を整えます。
  5. 訓練と報酬: 犬が良い行動を示したときには、訓練と報酬を組み合わせてポジティブな経験を重ねさせます。

具体的な行動学的アプローチ:

  1. 離れても安心感の構築: 犬に離れている間も安心感を感じさせるために、分離前に短時間の離れている状況から始めます。離れている間に特別なおもちゃやトリーツを与え、ポジティブな結びつきを作ります。
  2. 帰宅の無効化: 帰宅時に騒がしく歓迎されることが分離不安を悪化させることがあります。帰宅時は無視をし、犬がリラックスしてから挨拶するようにします。
  3. 一時的な離脱: 短時間の離脱から始め、段階的に時間を延ばしていくことで、犬が慣れやすくなります。
  4. 訓練の一環としての離脱: 分離を訓練の一環として組み込み、犬に徐々に慣れさせます。これには徐々に時間を延ばすことや、異なる部屋に移動するなどが含まれます。

これらのアプローチは、犬の個性や状況によって異なる場合があります。効果的なトレーニングのためには、行動学者や獣医師の助言を受けることが重要です。

 

まとめ

今回は分離不安に『犬の分離不安とは?ペットカメラは効果があるのか!』として題してお送りしました。

ペットカメラの機能を利用して分離不安を治すことは出来ないが、分離不安を治すための材料を集めるのに役立つアイテムになるので、留守番の時間がながい、留守番の頻度が多いといった場合には設置していると安心できるアイテムだといえます。

まだ持っていない方は、この機会にご購入を検討してみてはいかがでしょうか。

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